幻覚
幻覚であれと思う。
幻覚なのかとも思う。
見えるものも、感じるものも。
自由でありたい。
孤独は罪だと教わった。
孤独は恥であると。
もし、それが常識であるなら
当たり前のことであるなら
私は罪びとなのだろう。
この世では自由は罪だ。
己で生きるとは罪だ。
幻覚を愛すのだ。
お前を殺せ!
幻覚を見ろ!
これがお前だ!
神はどうしてこんな混沌を生み出させる
人に自由を与えた理由はなんだろうか
自由は美しいのではないのか
なぜこんなにも醜いのだ。
偽りに、苦しみに、まがい物
真実が見たい。
わたしは真実が見たいのだ。
己にさえ真実を見出せない
わたしは何だ?
本当にこれは心の声か?
魂の声か?確かめる術などないのだ。
ひとつもないのだ。
わたしはわたしが信用できない。
わたしは誰だ?